2012年05月06日

成年後見人ってご存知ですか?

NONFIX
職業 成年後見人
〜あなたの老後、請け負います〜

渋谷、地域包括支援センター。
7年前介護保険法の改正によって生まれた施設だ。
高齢者のさまざまな相談を受けている。
担当者の役割は高齢者の自宅を訪問し、いち早く異変を見つけ出すことだ。
孤立していく高齢者たち・・・
そこで立ち上がったのが「成年後見人」という人たちだ。
認知症などで管理できなくなった財産等を彼らが全て管理して、
悪質商法などから高齢者の資産を守る。


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自宅を訪問してきちんと食事をしているかレシートを見てチェックする。
通帳の場所や現金のありかを尋ねてみるが、認知症を患った高齢者は
何も覚えていない。
すでに何年も前から成年後見人に全ての財産の管理を委ねているのに。

司法書士の酒井優(まさる)さん(37歳)
塾の講師をしながら受験勉強をし、30歳で国家試験に合格した。
不動産の登記などが本業だが、6年前から成年後見に携わるようになった。
成年後見制度は主に、判断能力が衰えた高齢者の財産を守るための制度で、
裁判所が命じた親族や、弁護士、司法書士が本人に代わって、
預金通帳や印鑑、不動産の権利書などの管理を行う。

リフォーム詐欺や振込み詐欺などで、申し立て件数は10年前に比べ、4倍以上になっている。
10年前は成年後見人は親族が90%を占めていたが、現在では60%程度に減り、
第三者が40%を占める。

酒井さんは15人の後見人を努め、月に2度は健康状態の確認に訪れる。
介護施設で生活する認知症の吉村知子さん(仮名・88歳)
2年前まで高額の金融商品を買わされていた。
酒井さんは自宅が奪われる寸前のところで業者との契約を解除した。
後見人はヘルパーの手配や月々の振込みなどを代行する。
この日は吉村さんが月に一度自宅へ帰る日。
もちろん酒井さんも同行する。
自宅には銀行の営業マンの名刺が100枚以上残されていて、
金融商品のパンフレットの山で溢れかえっていた。
吉村さんは3つの証券会社からリスクの高い8種類の投資信託を合計1345万円ぶん購入していた。
本人は何も覚えていない。
業者は吉村さんは判断できる状態にあったと主張。

高齢者が施設へ入所する際、後見人によって自宅が売却されるのがほとんどだ。
しかし、酒井さんはできる限り自宅を売却しないという気持ちでいる。
これも後見人の一つの選択だ。

施設でひっそりと生活する中島順子さん(仮名・65歳)
やはり認知症を患う中島さんはおつりの計算ができない。
代金を常に紙幣で払うので小銭が溜まっていく一方だ。
街なかで倒れ、一人で生きていくことが不可能と判断され、後見人がつくことになった。
弁護士の村上重俊さん(70歳)
家庭裁判所によって後見人に任命された。
実は中島さんは以外な人物によって財産を奪われていた。
村上さんによって中島さんは都内の一等地に不動産を所有していることが判明、
家賃収入は月100万円ほどあるはずなのにこの3年間全く支払われていないことがわかった。
借り主に払わない理由を尋ねたところ、不動産仲介業者の指示で他の会社の口座に振り込んでいたという。
なんと一部は不動産関係会社の個人に振り込まれていた。
村上さんは不動産会社に返済を要求した。
しかし、相手方の弁護士から中島さんの手書きの委任状が送られてきた。
そこには財産のすべてを委任する旨が書かれていたのである。
そして渡していない賃料の一部の存在を認め、返済意思があることを理由に、法的措置の回避を求めてきた。

村上さんは分割払いでの支払いを要求する等、明らかに中島さんの財産を領得(他人の財産を不正に得ること)
していたとして5日以内に支払うよう内容証明を出した。
しかし、5日後関係者と連絡がつかない状態に。
慌てて直接業者を訪問した。
問題の会社では女性幹部がのうのうと仕事をしていた。
全て弁護士を通してくれ、内容証明は読んでいない。と突っぱねる。
この開き直りに対し、村上さんは告訴を行うべく、警察へ行くが受理されなかった。
告訴に相当する証拠が不十分だからとうのが理由である。

一方、財産を守るはずの後見人が不正をはたらく事案があとを絶たない。
たったの10ヶ月間に182件18億円の被害を生じた。
後見人が必要な人600万人
利用者15万2000人(2.5%)
信頼できる後見人の確保に対応を迫られている。

埼玉県越谷市
この街で事務所を構える司法書士の沼田裕子さん(30歳)
一児の子を育てるママさん後見人だ。
毎朝一歳の一人娘を施設に送り届けてから出勤すする。
沼田さんの本業は司法書士。
アパートの一室を事務所として使っている。
仕事を終え、娘を迎えにいき、
3LDKの自宅に戻って夕飯の支度をする。
SEの仕事を持つ夫は深夜に帰宅することも珍しくない。

沼田さんは現在8人の後見人を務めている。
高齢者の娘がわりに力になれたらと考えている。
大島八重子さん(74歳)
大島さんは年金をもらえていない。
40代のはじめまでクラブのホステスとして働き、病気の弟の世話をしていたこともあって年金を払う余裕がなかった。
父親の残してくれた不動産の家賃だけが収入源だ。
ところが一年前からテナントの飲食店一軒が家賃を滞納するようになった。
払ってはくれるものの、収入があった月でも千円単位。
大島さんは定期健診のため、家賃が必要だ。
店の事情はわかっているが後見人を連れ、催促へ行く。
かつては同じ客商売、しかも10年来の付き合いで事情がわかっているから心苦しい。
大島さんのように全く年金がない高齢者は推定で40万人いるといわれている。

酒井さんは朝から連絡がつなかい高齢者のもとへ。
そして合鍵を使って自宅に入る。
認知症を患う山口芳子さん(仮名・86歳)
私の名前覚えてますか?
酒井さんが訪問する度同じやりとりが繰り返される。

山口さんの後見人を務めるきっかけは2年前のある出来事。
芳子さんの姉の姿を最近見ないという近所からの通報だった。
救急隊が駆けつけるとそこには姉は死後数日が経過した遺体が。
その死を理解できぬ山口さんはその隣で普段通りの生活を続けていたという。
姉さんは生きている。
山口さんは今でもそう認識している。
二人だけで穏やかな老後を過ごしたいと言っていた姉。
家計のやりくりや買い物など姉がしていたことを酒井さんが引き受けることで
なんとか日常を送ることができている。

酒井さんは言う
お姉さんが生きていると信じていることを否定する意味はない、そこを尊重して生活を支えていきたい。

山口さんに付き添って行った病院の帰り道。
二人で月に一度の外食をする。
ラーメン屋で塩ラーメンを注文、たわいもない話をしながら食べる。
山口さんはどこかウキウキしているようだった。

つながりを失った人たちを置き去りにしてはいけない。
後見人の模索は続く。



成年後見人。
このような仕事の存在をはじめて知ることができた貴重な番組でした。
明らかに騙している業者に何もすることができないのは非常に憤りを感じました。
成年後見人のような制度は高齢者にとって大切で有効なのは理解できます。
しかし、高齢者を騙す犯罪者に対する措置が何もないことでその制度が生かしきれていないような気がしました。
番組中でも言われていましたが、後見人の人材不足だそうです。
高齢者の割り合いがどんどん高くなっていく今後の日本。
必要としている数と必要とされる数の差がもっと広がっていくのは明らかで、
ということは、犯罪の温床も広がっていくのは明白です。
法律面でも手厚い整備が必要だと思います。

いまさらながら「続きを読む」設定ができることを知りました。

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posted by ドキュメントまにあん at 07:41| Comment(0) | TrackBack(0) | NONFIX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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